勉強の基本は動いて覚える!知識は体感することで頭に入る!

これまで教科別に楽しく勉強ができる方法を提案してきましたが、全ての教科に共通していることがあります。それは「実際に動くこと、感じること、そこから何かを吸収すること」です。

【やってみなけりゃわからない!】

「食わず嫌い」「机上の空論」「習うより慣れろ」「失敗は成功の母」「百聞は一見にしかず」「練習は裏切らない」…。何事もやってみてナンボの世界なんですね。特に小学校での勉強は、基本中の基本をマスターして、中学、高校の応用編に備えるという意味合いが強くあります。初歩の段階でどれだけ勉強に対する積極的な取り組みができるかが勝負を左右していると言っても過言ではないでしょう。

包丁も使ってみなければその危険性も解りませんし、上手な使い方を覚えることもできません。ボールは投げたり蹴ったりしてはじめて動くものだし、手紙は読まなければ内容を理解することはできません。ちょっと話が飛躍している気もしますが、勉強も実際にやってみて、自分にぴったりな方法を探すことが大切だということは同じなんですね。

ゲームをプレイしていて計算をすることはできるのに、算数の勉強になるとダメになる。マンガは読めるのに、国語の教科書は全く読めない。そんなときには「勉強をさせられている」という意識を取り払って、自分から楽しもうとする方向へ導いてあげることが何よりも効果を表します。今までわからなかったことも、実際の生活や関心事に置き換えて考えさせたら、「なんだ、そういうことなんだ!」と気づける子は沢山います。机の上で頭を抱えるのではなく、いろいろな状況をイメージする力と実際に自分が体感する積極性を、是非育ててあげてください。

【機会が減るとやる気は失せて伸びも悪くなる】

スポーツでもそうですが、練習に参加はしても、実践でほとんど経験をつめない子は、その競技での伸びは期待できなくなります。クラブ活動などでありがちな、「レギュラーを優先的に練習させて、一年生は玉拾い」では、成長もしないし、やる気を失くすきっかけにもなってしまいます。勉強もこれと同じ。やらなきゃ覚えることはないし、学校でついていけなくなったら諦めモードでやる気はなくなっています。「できた!」「覚えた!」という喜びの機会を減らさないこと。どんなことでもいいので、それを上手に勉強に活用させて、自分なりに考えることが楽しくなる機会を増やすこと。これができれば勉強に対する抵抗感は薄れてきますし、前へ進む努力も維持することができます。

【ゲームの楽しさは、自分が主人公になりきれること】

アクションでもシミュレーションでもパズルでも、ゲームは「自分が主人公になって、どうやってクリアしていくかを楽しむもの」なんですよね。何か知らないけど、サブキャラクターが勝手に戦ってくれるから電源だけつけとけばいいや、というゲームはないでしょうし、面白くもないでしょう。ゲームも勉強も、「自分が主人公になって、壁を突き破っていくことが楽しさにつながっている」ということは共通しています。筆者の薦める勉強法は、全て「自分が楽しんで取り組めるように」を主眼としていることに注目してみてください。