これはどこ?関心のあることを利用した、都道府県の覚え方

一昔前、「うろ覚え日本地図」というのがネット上で話題になったのをご存知でしょうか。なんでそんなとこにそんな地名が入るの?と大笑いしてしまうような珍回答がネット上で広まったというものですが、できることなら自分のお子さんにはそうなって欲しくはないですよね。

【興味のあることから地名を覚える】

日本には47の都道府県と、同じ数の県庁所在地があります。その他の市町村も含めるととても全ては覚え切れません。しかし、都道府県と主要都市くらいは、一般常識として覚えておきたいものです。だからといって、算数の九九を覚えるような暗記式での勉強方法では飽きがきますし、限界も出てきます。北海道や沖縄など目立つところならまだしも、地元でない方には「山形と秋田」「鳥取と島根」「佐賀と長崎」「神奈川と静岡」「栃木と群馬」など、どっちがどっちだっけ?と迷うことも少なくありません。(ご当地の皆さん、すいません)。

47のことを覚えるというのは、簡単そうで難しいこと。しかし、1つ1つを確実に覚える方法があったとしたら、難しさも和らいでいきます。例えばサッカーや野球、バスケットボールのクラブチームの所在地を地図で覚える。プロ野球なら、それで11の都道府県を覚えられます。日本ハムは北海道(札幌)、東北楽天は宮城(仙台)、中日は愛知(名古屋)という感じですね。サッカーJリーグになると、その数もグンと増えますから、サッカー好きなお子さんは覚えるチャンスは沢山あるでしょう。

好きな芸能人の出身地で覚える方法もあります。読んでいるマンガや小説の登場する場所でもいいですね。興味のあることの所在地を調べてみるというのは、非常に効率よく地名を覚えるきっかけになります。関心のあることならば、多少手間がかかっても調べる気になれる。この「やる気」を大切にしてあげたいものですね。

【きちんと覚えているかのテストで、苦手意識のある場所を特定する】

ある程度覚えた頃、白地図に各都道府県の名前を書き込んでもらうと苦手意識のある場所を特定することができます。流石に自分の住んでいる周辺と北海道や沖縄、鹿児島や青森など、特徴のある所は間違えないと思いますが、お子さんの中で「ここははっきりと覚えていないな」と自覚できる場所があったら、後はその部分だけを集中的に覚えればいいんです。おそらくその場所は、お子さんにとって特徴を掴めない場所でしょうから、お父さん・お母さんが特徴的な事柄を見つけて教えてあげるのが理想的ですね。

覚えられる都道府県と覚えられない都道府県の差は、「親近感」の有無だと思われます。より親近感の持てるヒントをお子さんに与えることができれば、苦手な場所もクリアになっていくでしょう。親御さんの腕の見せ所ですね!

【都道府県を制覇したら、次は県庁所在地!】

47都道府県を完全に覚えられたら、次は県庁所在地です。多くは県名と一緒の都市名(新潟県の新潟市、大阪府の大阪市、京都府の京都市など)ですが、県名と県庁所在地名が違うところ(宮城県の仙台市、栃木県の宇都宮市、香川県の高松市など)は覚えるのに苦労するかもしれません。そんなときには、「同じ県と違う県」を別々の表にしたり、地図を色分けするなどして、視覚的に覚えられるサポートをするのも一つの方法です。こちらも苦手な場所を集中的に覚えられるようにすると、効果は上がりますよ。