水は何℃で氷?お湯は最高何℃?おやつを食べながら理科の話

唐突ですが、暑い夏にはカキ氷ですよね!ハンドルをグルグル回してカキ氷を作る機械をお持ちのご家庭は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?あれ、子供には難しいんですよね。大人になってみると、軽い力でもサクサクと出てくるサラサラの氷も、子供が回すとうまく回転しないばかりか、なかなかサラサラの氷が入れ物に積もってくれないんですよね…。

【水はなぜ凍るの?】

そんなカキ氷も、最初は水から作られているのはお子さんもご存知でしょう。冷蔵庫の冷凍室で氷を作り、それを手で回す機械でカキ氷にする。夏の楽しみのひとつですが、さて、その氷はどうやったらできるものなんでしょう?もちろん、「冷凍庫に入れておけばいい」というのが答えなんですが、そこから更に踏み込んで、「なぜ、冷凍庫に水を入れたら氷になるのか」を突き止めさせなければいけません。

多くの子は、「冷凍庫は冷たい(寒い)から」という事には気づいているでしょう。水は周りが冷たければ(寒ければ)氷になるものだ、までは理解しているという事ですね。では、一体どれくらい寒ければ水は凍るんでしょう?ここで「水は0℃になると凍り、氷は0℃になると溶け出す」ということを話すことで、一般知識を積み上げることにもつながっていくんですね。

【勉強としてではなく、世の中のことを知識として吸収する】

沸騰したお湯も同じことが言えます。「ピ~ッ!」と音の出るやかんがありますよね?あの音が良い教材になるんです。音で水の最高温度である100℃になったことが解ると教えることができますから、何気ない会話の中での雑学として頭に入れることができるでしょう。

【水銀式体温計の上限は何℃?】

水銀式の体温計を今でも使っているご家庭はあるでしょうか。今の親御さんでも、あまり見たことがないかもしれませんが、昔の体温計はデジタルで「ピピッ」とお知らせしてくれるようなものではなく、水銀が指し示した目盛りの値で体温を測っていたんですね。水銀式体温計は、多くが42℃までしか表示されていません。50度でも45度でもなく、「42℃」なんです。なぜかというと、人間は体温を42℃までしか上げることができないといわれているからなんですね。つまり、どんなに高熱になっても、42℃まで上がったら死んでしまうんです。そのため、水銀式の体温計は42℃までしか目盛りがないと言われています。

【ドライヤーの熱で髪は焦げるけど、ヒゲは焦げない】

熱を簡単に発する道具のひとつ、ドライヤー。これを頭に近づけて数秒固定していると、髪の焦げた臭いがしてきます。しかし、お父さんのヒゲにドライヤーをあてても、先に厚くて耐えられなくなるだけで、ヒゲは焦げません。同じ「毛」なのに、細い髪は火に弱く、太いヒゲは熱に強いんですね。(だからといって、実際に試すのは危険ですからやめましょう!)

このような実生活の中にある「当たり前だけど、よく考えたら不思議な現象」を、勉強としてではなく人間が生きていくための知恵として吸収できるように導いてあげるのも、親子だからこそできることだと思いませんか?