戦国史?三国志?ゲーム好きなら歴史への入り口もくぐりやすい!

今はゲーム機の種類も沢山あり、パソコンや携帯でもゲームを気軽に楽しめるようになりました。昔はゲームセンターに行くか、ファミコンなどの限られた機械を持っていなければできなかったゲームが、今ではどこのご家庭にも当たり前のようにある時代ですから、技術の進歩とはスゴイものだなぁ…と感動すら覚えます。

【歴史ゲームにハマったら、歴史の勉強はもらったも同然!】

ゲームの種類でも、シミュレーションゲームや歴史を題材にしたアクションゲームを好むようになれば、歴史への扉は開けたも同然。スラスラと頭の中に入っていくでしょう。特に、日本の戦国時代や中国の三国時代をモチーフにしたものは数も多く、それなりに歴史を基に作られているので、登場人物や時代背景を覚えることができるでしょう。問題は、ゲームを超えて、知識としての歴史を好きになれるかどうかです。

【年号よりも事件の中身と意義を中心に考えてみる】

これは、よく塾の生徒に話していたことですが、「1600年に起きた関ヶ原の戦い」は、1600年に起きたことが重要なのではなく、この戦いによって200年以上に及ぶ江戸時代の道が開けたことこそが重要なんです。とかく歴史のテストでは、年号や事件名、主要人物の名前を覚えなきゃ点数が取れないようになっていますが、歴史を学ぶ本当の意味は、その事件はなぜ起きて、その後どのような影響を与えたのか。登場人物たちはどのような考えで事件に関わっていったのかだと考えます。そして、これを考えることができれば、年号や人名などは覚えようとしなくても自然に覚えられるものです。

【ゲームの登場人物や地名は覚えやすい】

ゲームに出てくる登場人物は、それがメインキャラクターでなくても簡単に覚えることができる特長を持っています。RPGゲームなどでイヤというほど出てくる初級~中級レベルの怪獣の名前などがいい例でしょう。戦国時代のシミュレーションなどでは、織田信長や武田信玄といった有力大名だけでなく、石山本願寺(顕如)や大友宗麟、津軽為信などの地方の大名、波多野秀治や神保長保といったすぐに滅ぼされてしまう小勢力の大名までがピックアップされ、戦国時代の登場人物を覚えるには適した教材になることも。そして、ゲームを進めるうちに「次は伊予を攻めるかな」とか「越後の上杉は手ごわいから後回しにしよう」といった具合に、自分が戦国大名になった気分で地理や人名にも自然と溶け込める良さがあります。

【1人でもお気に入りの人物を持てるとその時代背景までを読み解くことができる!】

ゲームだけに限らず、歴史上の人物を1人でも味方につける(興味を持つ)ことができたら、その時代の半分は理解できるようになります。聖徳太子でも平清盛でも、石田三成でも徳川吉宗でも、西郷隆盛や坂本龍馬でも構いません。だれか1人の生涯に関心を持ち、それを自分で調べようとする気になれたら、時代背景や周囲の人達までも理解し、自分なりの評価(単純に好き嫌いでもOK)をすることができます。ある一時期でも詳しくなれれば、他の時代を学ぶことに大きな抵抗を感じることも少なくなります。