割り算と分数はこんなに簡単!日常生活の数字を使って教える方法

割り算や分数は、計算が苦手な子にとっては非常に大きな壁になることがあります。それまでの「足す・引く・かける」には出てこない「割り切れない数」や分子と分母の関係を理解できなくなってしまうのが主な要因です。

【よく使われる割り算や分数の例題】

教科者やドリルでよく使われるのが、「6個のみかんを3人で分けました。1人いくつのみかんをもらえるでしょうか?」とか、「1つのケーキを3人で食べました。ケーキは1人でいくら食べれたでしょうか?」というもの。なるほど生活に密着した話題でとっつきやすいテーマではありますよね。ただ、これを割り算を知らない子供たちに説明し、理解させるのは結構大変なんです。

【本人の生活に密着した問題を与えることで、理解度は上がる!】

割り算や分数は、ゲームの勝ち負けにこだわるお子さんや、野球が好きなお子さんには非常に有利な問題を作ることができます。たとえば、「オセロを3回やりました。そのうち1回勝ちました。3回に1回勝てるということを分数にして書きなさい」とか、「今日の試合は4打数1安打でした。4回に1回ヒットを打つことを割り算で計算してみよう」と、半分答えを示しながら分数や割り算に取り掛かることができるんですね。特に「勝率」や「打率」というのは、勝ち負けのあるゲームや個人成績のあるスポーツでは頻繁に使われる数字です。これを上手く利用しないのは勿体無いですよ!

【割り算と分数は一覧表を作る!】

意外と思われるかもしれませんが、先に答えを提示してしまう方法もあります。先の例でお話をすると、10勝0敗から0勝10敗までの一覧表を作り、それで「10回中何回勝てたのかを分数で、勝率を割り算で」計算させるんですね。約分をしなければ分母は全て10(試合数)ですし、勝った数がそのまま分子になりますから、分数で悩むことはないでしょう。割り算は分数の意味と勝率についての知識があれば、10勝0敗なら10/10で答えは1。つまり勝率10割だという所まで理解することができます。3勝なら3/10で0.3。勝率3割ですね。勝率ではなく打率にすれば、「3割バッターでも10回に3回しかヒットを打てない」という例え話で興味を持ってもらうことができます。

ノートに縦線を引き、左から順に「試合数」・「勝ち数」・「負け数」・「勝ち数/試合数」・「勝率(勝ち数÷試合数)」とタイトルをつけます。そして、縦には数字を記入しておきます。こんなイメージで。

試合数 勝ち数 負け数 勝ち数/試合数 勝率(勝ち数÷試合数)
 10    10    0    (  )/(  )      (    )
 10     9    1    (  )/(  )      (    )
 10     8    2    (  )/(  )      (    )
最後の行は
 10     0   10    (  )/(  )       (   )
になります。

この( )に数字を当てはめ、計算することができれば、分母と分子、割り算の基礎は覚えたも同然。あとは細かな数字(17とか29とか)や大きな数字に対応できるような問題を作ってあげれば徐々に計算も上達していきます。まずは解りやすい数字から。そして徐々に難易度を上げていく。実際にやってみることで、子供の知識は蓄えられていくことを実感してみてください。