文章力UP!好きな漫画やゲームのことを質問して説明させよう!

夏休みの宿題で一番厄介だったのは何でしたか?計算ドリルとか漢字の書き取りなどは何とかなったとしても、「日記」や「読書感想文」は手こずった方も多いでしょう。自分である程度の文章を書かなければいけないというのは、学校の授業でもなかなかありませんし、しかも時間がかかることを考えるだけで面倒だったり飽きてしまう課題だったのではないでしょうか。

【文章を書く、要領をまとめて説明できる力をつける】

感想文でも日記でも、大人になってからの報告書でも、伝えたいことを簡潔にまとめて、順序良く説明することが肝心です。学校でも「起承転結」で文章を構成しましょうと教わっているでしょう。あるいは、「5W1H」(いつ、どこで、誰が、何を、どうしたか)で説明をすることも習ったことでしょう。いずれにしても、物事を順序よく整理して、どういう事なのかをイメージしやすいように説明しなさいという趣旨であることはわかりますよね。でも、それを文章にするのは難しいんです。

【ゲーム日誌を書く、マンガを読んだ感想を訊く、好きなことを話すことで説明上手にさせる】

ゲームには攻略法があったり、ある程度の段階で先へ進めなくなる壁が用意されていたりします。その先へ進むために、「ゲーム日誌」をつけてみるのはお薦めです。今までのプレイ状況を箇条書きでも文章にするのでも構わないので、とにかく記録として残してみる。今日はどんな風に工夫してやってみたのか。その結果どうだったのか。先に進めたのはどうしてか。これらを書くことによって、自然と文章を書く力が備わってきます。あるいは文章を書くことが苦にならなくなってきます。

また、書くのが苦手というお子さんには、今読んでいるマンガややっているゲームの内容を訊いてみるのも有効な方法です。言ってみれば口頭で読書感想文やゲーム体験日記を書いているようなものですから、まずは説明上手になることからスタートするのもいいでしょう。そのためには、日常のコミュニケーションをとる時間と、それらの作品に一緒になって興味を共有することが必要になります。ただ話しても聞いてくれないとなれば、話すこともしないでしょうし、マンガを読んで楽しかった、で終わってしまうでしょう。

【共通の話題は盛り上がり、そうでないときにはシラけてしまう】

大人同士の付き合いでもそうでしょうが、自分に興味のあることで相手が共感してくれる、あるいは興味を示してくれると話も盛り上がりやすいものです。一方で、「ふ~ん」とか「で?」とか「あ、そう」程度の答えが返って来ると、話は盛り上がりませんし、「この人は私の話を聞く気がないな」と察してしまいます。「○○ですが、何か?」というフレーズが一時期流行りましたが、これこそ話を打ち切る、相手に有無を言わせない一言でしょう。

お子さんの「聞いて、聞いて!」に対して、これらの反応は避けるべきです。もちろん手が離せないときもあるでしょうが、その時は「今、○○をしていてちゃんと聞けないから、後からゆっくり聞かせてね」などのフォローをするようにしたいものです。下手に聞いたフリをして何も聞いていなかったりすると、かえって逆効果になることもありますから、話を聞くならきちんと聞いて反応してあげる。長くてまとまりがないようであれば、それを簡潔にまとめる方向へ導いてあげることも大切です。そうした何気ない会話の中から、話し上手になっていくお子さんも沢山いますから、その芽はしっかり育ててあげてくださいね。